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DRBDプロジェクトのスポンサー企業であるLINBIT社は、商用サポート対象のお客様向けにDRBDバイナリパッケージを提供しています。これらパッケージは http://www.linbit.com/support/ から入手可能であり、「公式DRBDビルド」です。
これらのビルドは次のディストリビューションで入手できます。
LINBIT社では、新規のDRBDソースのリリースと並行してバイナリビルドをリリースしています。
RPMベースのシステム(SLES、RHEL)へのパッケージのインストールはパッケージ名とともに rpm -i
(新規インストールの場合)または
rpm -U
(アップグレードの場合)コマンドを呼び出すことで簡単に行えます。
Debianベースのシステム(Debian GNU/Linux、Ubuntu)では、drbd8-utils
と drbd8-module
パッケージを dpkg -i
または gdebi
コマンドでインストールします(該当する場合)。
コンパイル済みバイナリパッケージを含め、いくつかのディストリビューションでDRBDが配布されています。これらのパッケージに対するサポートは、それぞれのディストリビュータが提供します。リリースサイクルは、DRBDソースのリリースより遅れる場合があります。
SUSE Linux Enterprise Server (SLES)バージョン9、10にはDRBD 0.7が含まれ、SLES 11 High Availability Extension (HAE) SP1 にはDRBD 8.3が含まれます。
SLESの場合、DRBDは通常はYaST2のソフトウェアインストールコンポーネントによりインストールされます。これは High Availabilityパッケージセレクションに同梱されています。
コマンドラインを使用してインストールする場合は、次のコマンドを実行します。
yast -i drbd
または
zypper install drbd
Debian GNU/Linuxリリース5.0 (lenny
)以降にDRBD 8が含まれ、Linuxカーネル2.6.32である6.0 (
squeeze
)では、Debianには移植バージョンのDRBDが提供されています。
DRBDがストックカーネルに含まれているため、squeeze
で必要なのは drbd8-utils
パッケージのインストールのみです。
apt-get install drbd8-utils
lenny
(obsolete)では、次のようにしてDRBDをインストールします。
apt-get install drbd8-utils drbd8-module
CentOSのリリース5からDRBD 8が含まれています。
DRBDは yum
コマンドでインストールできます(extras
リポジトリ (または EPEL / ELRepo)
が有効になっている事が必要な事に注意してください)。
yum install drbd kmod-drbd
github のgit
tagsで生成されたリリースは、特定の時刻のgitリポジトリのスナップショットであり、マニュアルページ、configure
スクリプト、他の生成ファイル不足などで使用したくないかもしれません。tarballからビルドする場合は、
https://www.linbit.com/en/drbd-community/drbd-download/ を使用してください。
すべてのプロジェクトには、標準のビルドスクリプト( Makefile
、configure
)が含まれています。ディストリビューションごとに特定の情報を維持することは手間がかかり、歴史的にこれらの情報はすぐに古くになっています。標準的な方法でソフトウェアをビルドする方法がわからない場合は、LINBITが提供するパッケージの使用を検討してください。