DRBDのRHEL互換OSのサポート

サポート対応OS

RHELと互換性のあるOSを使用しているユーザーは、DRBDがそのOSで機能するかが気になると思います。DRBDはカーネルオブジェクトとして動作するので、OSのカーネルのバージョンに強い影響を受けます。

LINBIT社は以下のURLでDRBDとPacemakerの商用サポートが適用されるOSを示しています。

https://linbit.com/solutions-rfq/

最近、このリストにないOSのサポートについて問い合わせがあったため、LINBIT社に互換OSのサポート方針について確認しました。

AlmaLinuxについて

AlmaLinuxは、長らくRHELと高レベルな互換性のあるクローンOSとして知られていまが、最新の発表では、AlmaLinuxがkABI互換性を以前ほど厳格に保つ意向でない可能性が示されました。それでも、現在のところLINBIT社の確認範囲内では、AlmaLinuxはRHELとの互換性を続けています。

LINBIT社のDRBDはRHEL対応で、よってAlmaLinuxがRHELとの互換性を保つ限り、AlmaLinuxもサポート対象となります。しかし、AlmaLinuxが将来のアップデートでkABI互換性を終了する変更を施した場合、迅速な対応のバイナリモジュール提供は保証できません。

Rocky Linuxおよびその他のクローンOSについて

Rocky LinuxはRHELと完全な1対1のバイナリ互換性を提供すると約束しており、LINBIT社はこのOSでのDRBDサポートを行っています。これはOracle Linuxなど、RHELとの互換性維持を宣言した他のクローンOSも含んでいます。

DRBDはRHEL対応のソリューションを提供しており、RHELとkABI互換である限り、Rocky LinuxやOracle LinuxなどのクローンOSもサポートします。AlmaLinuxと同様に、クローンOSがカーネルアップデート時に互換性を保つことを止めた場合、影響を受けたバイナリモジュールが迅速に提供される保証はありません。

もしRHEL自体がカーネルアップデートで互換性を壊す場合、LINBIT社は最善を尽くして迅速な対応を行い、動作するバイナリモジュールを提供します。

まとめ

現状では、AlmaLinux、Rocky Linux、その他のクローンOSはRHELとの高い互換性を保っており、LINBIT社はこれらのOSのサポートを提供できます。

しかしながら、将来のカーネルバージョンアップにより互換性が失われた場合、LINBIT社はクローンOSへの迅速なサポートを保証できなくなる可能性があります。