DRBDのライセンス期限のお話
先日、ソフトバンク社の携帯電話のネットワークがダウンして、
使えなくなるという事件がありました。
原因は内部のソフトウェアが使っていた証明書の期限切れと言われています。
この事件のあと、DRBDについてもライセンスの期限と期限を超えた場合のソフトウェアの動きについて、
問い合わせが多くなってきましたので、DRBDの関連製品のライセンスの期限について改めて説明します。
LINBIT社が提供するDRBD関連製品は次のようなものがあります。
– DRBD 8
– DRBD 9
– DRBD Proxy
– DRBD RDMAオプション
– LINSTOR
DRBD 8とDRBD 9はライセンスの期限は設けられていません。
ソフトウェアとしては永久に使い続けることができます。ただしLINBITクラスタスタックサポートの
バイナリーパッケージをお使いの場合は、契約の期限を超えてDRBDを使い続けることは
サポート契約違反になります。
オプション、アドオン製品の「DRBD Proxy」および「DRBD RDMA」はライセンスファイルを使用します。
有効期限が近づくと、製品はシステムログに警告を記録し始めます。ライセンスの有効期限が切れると、
DRBDプロキシは動作を停止して、進行中のレプリケーションを終了させる可能性があります。
RDMAモジュールは、ライセンスが切れると「デモモード」に戻ります。
LINSTORは通信の暗号化に証明書を使うことができます。
LINSTORはオプションのSSLコネクターを設定すると、SSL/TLSを使って通信ができます。SSL証明書の
期限が切れると、通信ができなくなるため、その前に利用者が正しく更新する必要があります。
LINSTORはDRBDのノードとボリュームを管理するソフトウェアなので、LINSTORの通信が
停止しても、DRBDのデータ同期が停止するわけではありません。