Pacemakerの設定の保存と復旧方法
本記事ではPacemakerの設定の保存と、保存した設定を使ってシステムを復旧する方法を紹介します。
手順の確認はAlmaLinux 8.9で行いましたが、RHEL8以降のOSで、crmコマンドが使えればその他の環境でも動くはずです。
設定の保存
まず、設定をテキスト形式で保存します。現在の設定を保存するには以下のコマンドを使用します。
# crm configure show > config.txt
コマンドを実行したディレクトリにconfig.txtというファイルが保存されます。
# cat config.txt
node 1: node1
node 2: node2
primitive res_fsmnt Filesystem \
params device="/dev/drbd0" directory="/var/lib/mysql" fstype=xfs options=noatime \
op start interval=0 timeout=60 \
op stop interval=0 timeout=60
......
......
設定の読み込み
保存した設定ファイルを使って、システムを復旧します。そのためには、いったん設定を全て削除する必要があります。crmコマンドを使って削除することも可能ですが、環境を初期化するにはPacemakerを停止して、設定ファイルを削除すると確実です。
以下のコマンドを実行してPacemakerを停止します
systemctl stop pacemaker
次に現設定を完全に削除します /var/lib/pacemaker/
の中のディレクトリに設定が入っています。ディレクトリ内のファイルを削除するとPacemakerは初期化されます。
rm -f /var/lib/pacemaker/*/*
設定ファイルの削除後に、Pacemakerを起動します。
systemctl start pacemaker
crm_monコマンドでPacemakerが起動したことを確認します。以下のように表示されたら起動は完了です。
Node List:
* Online: [ ノード名1 ノード名2 ]
Pacemakerの起動が確認できたらcrm configureコマンドで保存した設定ファイルを削除します。
crm configure load update config.txt
crm_monコマンドで各リソースが起動したことを確認してください。