オフライン環境でDRBDをインストールする方法

DRBDのパッケージは通常、インターネットからダウンロードされますが、セキュリティ上の理由からインターネットに接続できない場合もあります。この記事では、インターネットに接続できない環境でDRBDをインストールする方法を解説します。

記事の環境

今回の記事で使用した環境とOSをまず紹介します。

  • 本番環境:   インターネットに接続できない環境
  • 検証環境:   インターネットに接続可能な環境
  • OS: Rocky Linux 8.10

OSはRocky Linuxを使いましたが、Rocky Linuxはバグも含めてRHELと完全に互換性があるため、RHELや他の互換OSでも本記事の方法は利用できます。

手順

1.検証環境でRPMファイルをダウンロード

まず、検証環境にyum-utilsをインストールします。

sudo yum install -y yum-utils

次に、関連するパッケージとともにkmod-drbddrbd-utilsをダウンロードします。

yumdownloader --resolve kmod-drbd drbd-utils

「–resolve」オプションをつけることで、必要なRPMファイルが全てこのコマンドを実行したディレクトリにダウンロードされます。

2.RPMファイルを本番環境にコピー

ダウンロードしたRPMファイルを本番環境にコピーします。SCPやSFTPを使うと良いでしょう。ネットワークから完全に切り離されている場合は、CD-ROMやUSBディスクなどを使う方法もあります。

3.本番環境でRPMファイルをインストール

コピーしたRPMファイルをローカルインストールします。

sudo dnf localinstall *.rpm

これでDRBDがインターネット接続なしでインストールされます。

まとめ

このように、インターネットに接続できる環境で一度RPMをダウンロードし、その後本番環境にコピーしてローカルインストールする方法で、セキュリティを維持しつつDRBDをインストールできます。便利なツールと手順を使いこなすことで、厳重なセキュリティ要件を満たしつつ必要なソフトウェアを利用できます。